アート留学を控えている人にとって、はじめに考えておきたいのは現地で画材を確保することです。海外に留学してから授業が開始するまではあっという間です。授業が開始したなら、すぐに画材が尽きたり、必要なものができたりして、ただでさえ忙しいのに現地店舗を探さなければなりません。海外が初めての人にとっては、現地の言葉もままならないところで現地店舗を探したり、店員とコミュニケーションしたりするのは難しいでしょう。そのため、学校が開始してから現地店舗を探すのではなく、着いてからすぐに店舗を探すようにしてください。渡航前にできるだけの情報収集をしましょう。
それでは滞在先では、アート画材をどこで購入することができるでしょうか。どの国で画材探しをするのかによりますが、ヨーロッパやアメリカの場合は専門の画材屋があります。もし大学に通っているなら、大学周辺に画材屋がまず見つかるでしょう。ちなみに芸術学部に在籍している場合やアートスクールに通う場合は、教員から画材が指定され、おすすめの店舗を紹介されるケースがあります。有名な芸術学部がある大学なら、学内で購入も可能です。画材探しのときに注意したいのは、同じような画材でもお店により値段が異なることです。例えば、アメリカなら同じ絵の具でも色によって値段が異なることがあります。
もっと簡単な方法もあります。それはネット通販サイトを利用することです。大手通販サイトでも画材は取り扱っており、通販サイトを利用すれば簡単に購入できます。もっと専門的な道具が欲しい場合は、アート系を多く扱っている通販サイトを利用してもいいでしょう。ネットを利用するやり方には、他にもオークションサイトで購入する方法もあります。
日本から持ち込む方法もありますが、それには注意が必要です。機内持ち込みの可否は航空会社により異なることがあるからです。危険物と判断され没収される可能性があります。もし持ち込みが可能なら、画材はしっかりと梱包して壊れないようにする必要もあります。また、別送する場合は別途送料が付くので、現地購入したほうが安く済むこともあるので、比較して判断してください。
それでは最後に、学校が始まる前までに揃えておいたほうが良い画材を紹介します。まずは鉛筆と消しゴム、そしてスケッチブックです。色鉛筆やパステルも揃えておくと便利です。絵の具はどこでも手に入りますが、墨を使いたい場合はコンパクトなものなら日本から持ち込んでもいいかもしれません。他には、紙やボード、キャンパスがあるといいでしょう。